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脳下垂体 中葉

意外と知られていないのですが、脳下垂体には前葉と後葉以外に中葉という場所があるのです。高校の生物の教科書でも簡単に触れている程度なのですが、中葉にも大切なはたらきがあるのです。脳下垂体中葉から分泌されるホルモンはインテルメジンと呼ばれ別名、メラニン細胞刺激ホルモンとも呼ばれています。メラニンとは、人体の黒い色素のことです。身近なメラニンの例では、夏場の強い紫外線が皮膚に当たると、細胞中にあるメラニン色素がつくられて、肌が黒くなるのです。黒い肌は紫外線を吸収してくれるので、体内に紫外線が入り込みにくくなるのです。


脳下垂体中葉から分泌されるインテルメジンは、カエルの体色調節に関係が深いホルモンなのです。アマガエルは,カメレオンのように背景の色の応じて体色を変化させることが可能なのです。新緑の緑の葉の上にアマガエルがいると、徐々に新緑色に体色が変化していくのです。また、秋などの落ち葉の多い季節になり、落ち葉の上にアマガエルがいると、その体色は茶色へと変化していくのです。これらの体色変化はアマガエルが外敵から身を守るために手に入れた性質がと考えられています。今まで説明してきた体色の変化に脳下垂体中葉が関わっているのです。


インテルメジンと呼ばれるホルモンが発見されたのは、今からだいたい一世紀も前のことなのです。アマガエルの実験から脳下垂体中葉を外科的に取り除くと体色変化が起きないことが分かり、この脳下垂体中葉から分泌されている体色を変化させているホルモンをインテルメジンと呼んでいるのです。しかし、インテルメジンと呼ばれていたのは、発見当初だけです。今では,メラニン細胞刺激ホルモンという名前の方が一般的です。人体の中でメラニン細胞刺激ホルモンがはたらくとはあまりありませんが、体色変化する両生類やは虫類には重要なホルモンとなっているのです。


人のからだの中にはまだまだ謎が多いものです。脳下垂体は前葉・中葉・後葉の3つ別れていますが、脳下垂体中葉という部分は具体的にはどんな働きをするのかわかっていないのが現状のようです。そのほかの部分である脳下垂体前葉と後葉はしっかりとはたらきが分かっているのです。脳下垂体前葉は様々な臓器を刺激するホルモンが放出される場所であり、脳下垂体後葉は水分を調整するバソプレシンが分泌される場所である。脳下垂体中葉はインテルメジンを分泌する場所としか分かっていないのです。人間にはあまり重要なはたらきをしていないので、研究が遅れているのでしょう。

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2010年3月11日
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